どもり(吃音)でのお悩み
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吃音(きつおん)は、音の反復や引き伸ばし、ことばに詰まることが特徴であり、流暢に話せない障害です。一般的には「どもり」とも呼ばれます。またうまく言えないことでことばを発する際に顔をしかめたり、手足も一緒に動かしたりするなど随伴症状を伴う場合もあります。また周りに注意される、笑われるなどの経験により話すことに自信が持ちにくく、二次的に集団や対人関係が苦手となる場合があります。
吃音は特に小さい子どもに見られることが多く、成長して自然に良くなる場合もありますが、長く続く場合もあります。
吃音には、主に以下の3つの症状と二次的な症状が見られることがあります。
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この症状は、ことばの一部を繰り返すことを指します。特に話し始めに顕著で、たとえば「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは」といったように、最初の音を繰り返すことが多いです。
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ことばの一部を引き伸ばす状態を指します。たとえば「ぼーぼくは」と言ったり、ことばの各部分に間があいてしまうことが特徴です。
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ことばを発しようとする際に、ことばが出にくかったり詰まったりして、声がなかなか出てこない状態です。たとえば「おはよう」と言おうとしたときに「……おはよう」となってしまうような状態です。

話す際に手足をばたつかせたり、身体を動かすといった動きが現れる場合があります。

特定のことばを避けたり、代替のことばに置き換えることで、吃音を回避しようとする行動が見られます。これにより、話すこと自体への不安感や緊張感が高まることもあります。

「吃音」そのものの理解を深め自信を養っていきます。それには当事者だけではなく、周りの方の理解もとても大切となります。また吃音を軽減させるための訓練として環境調整、吃音緩和法、流暢性形成法などを取り入れた訓練を実施しています。

よりスムーズにコミュニケーションを行えるようにするための方法です。この方法は、周囲の環境や人々の態度を調整することによって、吃音の症状を軽減し、発話を助けることを目的としています。
話しやすい環境の提供・周囲の人々のサポート・適切なフィードバックの提供・教育環境の調整・親や周囲の支援など間接的なアプローチを行っていきます。

より楽に話すことを目指す訓練法の一つです。心理的なサポートや実践的な訓練を組み合わせることで、吃音の症状を和らげ、発話の流暢さを改善することを目指します。
軟気声・発話速度の調整・ロールプレイなどにより吃音への心理的な負担を軽減し、よりリラックスした状態での発話を促して吃音に対する過敏さを減少させていきます。

流暢に話すスキルを習得するための訓練方法です。この方法では、発話の際にどもらずにスムーズにことばを発することを目指します。
発話速度の調整・発話の明瞭化・音読や斉唱・発話のスクリプト化などの特定のテクニックやスキルを用いながら練習していきます。
※上記は訓練の進め方の一例です。一人一人に合った訓練内容・進め方・頻度をご相談の上決定していきます。

