自分勝手な行動が目立つ子には実況をしてあげよう!
いつもHPをご覧頂きあがとうございます!言語聴覚士の関口です。
早速ですが
- 順番を守らず列に割り込む
- 時間や順番などのルールを守れない
- 友達と遊ばず一人遊びに夢中になる
など子供の自分勝手な行動が気になった事はありませんか?
今回も感覚のアンバランスさの側面から見ていきましょう。
自分勝手な行動で孤立してしまう
「うちの子園や学校で孤立しちゃってないかな?」
と不安に思った方は少なくないのではないでしょうか?
ノートチェックなどで友達が順番に並んでいる所に割り込んだり、公園で遊具の順番待ちの時
「早く遊びたい!」
と気持ちが先走り、他の子を押しのけるといった場面に遭遇する事があります。
またみんなで鬼ごっこをしていても鬼になった途端につまらなくて抜けてしまったり、ゲームで負けただけで泣き出してしまうなど気持ちをコントロールできない子もいます。
ちゃんとルールを守っている友達からすると
「あの子ずるいなぁ」
と嫌がられてしまう事もあるかもしれません。
また「自分勝手」という意味では他の友達に関わろうとせず、一人で積み木や砂遊びなどを黙々とやり続ける子もいます。
誰かと一緒に何かをするという集団行動が苦手なために、自分のペースでいようとしてしまうのです。
どうしてそうなるの?
本人も周りも困ってしまう行動ですよね。
なせそういった事が起きてしまうのか、原因を見ていきましょう。
身体のコントロールが出来ずこだわりが強くなる
列に割り込んでしまうなどの強引な振る舞いの原因の一つとしては、固有感覚のつまづきが考えられます。
じっと待つ・じっと並ぶといった身体を静止させている事が出来ないため、他の子を押しのけるような行動となってしまうのです。
また、行動でなくても攻撃的なことばとしてあらわれる事もあります。
身体のコントロールの難しさは、感情のコントロールの難しさにも繋がる事があるのです。
そのためにイライラが募ると態度に出やすくなり、想定外の事を柔軟に受け止められなくなってしまうのです。
聴覚や触覚が敏感で人との関わりが苦手
聴覚や触覚が敏感な子の中には、他の子と何かを一緒にすることが苦手で一人で行動するのを好む子がいます。
近くに他人がいるだけで存在や音などに圧迫感を感じてしまっている可能性があります。
そういった子は自分のペースを守りたい気持ちが強く、他人に乱されたくない・邪魔されたくないと感じています。
乱暴な子に見える場合もこうした触覚などのつまづきからくる「触覚防衛反応」が関係しているかもしれません。
子供の気持ちを実況してあげよう
ではどうしたらこの困った行動を軽減していってあげられるのでしょうか?
”子供の状況を噛み砕いて言語化してあげる”
事が有効です。
ルールを守れない子の多くはルールをきちんと把握できていない場合もあります。
「これを先生に出したいんだね!〇〇ちゃんはここに並ぶんだよ!」
「これで遊びたいのか!今は△△ちゃんの番だから、〇〇ちゃんは次だよ!」
現状を丁寧に説明してあげる事が”何をすべきか”の理解やルールの把握にも繋がります。
またゲームで負けた時の気持ちを抑えるのも、子供にとっては大変な事もあります。
「悔しかったね!でもすごい頑張ってたよ!」
「あとちょっとだったね!次はきっと勝てるよ!」
と、気持ちを代弁し感情を消化して外に出してあげるのが大切です。
悔しい気持ちを受け止めて、次のチャレンジ精神を育てる事にもなりそうですよね!
是非参考にして頂けたら幸いです!